心を鷲掴み
FARGOシーズン3(全10話)の感想。
シーズン1,2と比べると派手さがなく、インパクトはやや弱めでした。
でも、相変わらずのいやらしい怖さは健在で
特に曲者なヴァーガを演じたデヴィット・シューリスが気持ち悪かった。
ハリポタのルーピン先生と同じ人とは思えない気持ち悪さ(演技が)
あの歯並びやニタニタ笑う顔なんかもう、ただの変質者でしかない。
1で言うところのローン・マルヴォ(またレスター)
2で言うところのペギー(またはエド)
シーズン3のサイコパスはルーピン先生に決定です。
毎回思うけど、FARGOに出てくる女性って総じて本当に強い。
精神的にパワフルで、逞しい女性ばかり出てきます。
コンビを組んだ女性警察官2人もそうだし、ムショ上がりの美人ニッキもそう。
アレだけ殴られて立ち向かっていけるのは、メンタル強くないと無理だと思う。
物語上の設定だとわかっていても、
同じ女だからか脚本に飲まれてるのかわからないけど、
ついつい負けるな!がんばれ!と力が入ってしまう。
そういう話でもないのに(笑)
あと、びっくりしたのがユアン・マクレガーの2役。
兄弟が絡むシーンたくさんあったのに全く気づきませんでした。
髪のあるなしでだいぶ印象変わるんだなと…
ぽっこりお腹や顔も特殊メイクだったのかな。
それと、7話目からニッキと逃げる男…
シーズン1で非道の限りを尽くした聾者の殺し屋レンチ。
1の後何があったのかわらないけど、護送車のシーンからの登場。
ニッキを助ける+守る+その後も傍らで協力し続ける、の今までにない展開に
恋愛要素まったくないのに妙にドキドキしてしまった。
今回は「現実?それともあの世?」みたいな
どう解釈していいかわからない不思議なシーンがあったり、
かと思いきやアクション映画のような爽快さもあって、
なんだかFARGOであってFARGOじゃないみたいな感じでした。
どう繋がるのかと気になっていた冒頭のくだりも
ラストでしっかり辻褄が合ったし、
総評としては花丸の大満足のシーズン3でした。
それにしても、ラストで冷蔵庫を覗く仇相手の後頭部に
サイレンサーがスーッとフェイドインしてきた時は痺れた…
カッコよすぎて鳥肌たったのは久しぶりです。
シーズン4もまた出てきてくれないかな。
ピグパグ